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デザインで会社をめっちゃ面白くするブログ!!::デザイン思考
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デザイン思考
2007年に発行された奥出直人氏が書いた
「デザイン思考の道具箱」という本の
あとがきを読み返していると
面白い文章が出ていました。

それは、2006年にソニーの会長兼CEOである
ハワード・ストリンガー氏が
今後、ソニーをどのように改革し、
経営の危機から脱出するかということを
「日経ビジネス」のインタビューに答えた内容です。

1.垂直的な事業モデルからの脱却

事業部主体の垂直的な事業モデルはもはや通用しない。
現在消費者は映像や音楽などのコンテンツとハードウェアの
継ぎ目のない関係を求めている。
この消費者の必要を満たすような商品を開発するには
水平的な事業展開を可能にする体制が必要である。

2.ソフトウェアの開発体制の見直し

ソニーでは最初にデザインを決定してハードの設計を終えてから
最後にソフトウェアを付け加える形で製品を開発してきた。
これをひっくり返して最初にソフトの設計を考えて、
それからハードを設計する体制をつくらなくてはいけない。
そのために「技術開発部」という新しい部門をつくった。

itune.jpg
コンテンツとハードを融合させてソフトシステムに則ったハードを開発するアップル


3.アウトソース体制の見直し

部品と半導体事業を総点検して何を社外に出して
何を残すのか検討する。

4.事業を絞り込み、ブランディングを明確におこなう

007でジェームス・ボンドがソニーの携帯電話を使って、
ブラビアを見て、バイオで本部と通信をしている。
ソニーはエンターテイメント・エレクトロニクス・カンパニーとして
アメリカでは知られている。



紺野 登氏の「知識デザイン企業」と言う本に

「日本は製造業に強いが、製造業は工業社会時代の産物だ。
したがって、現在の知識経済社会という文脈の中では、
新たな位置づけが求められている。
確かに産業の占める割合は大きいかもしれないが、
だからといって、古典的な製造業にとどまっていては
「機会損失」だ。
ところが残念ながら日本企業はなかなか、
従来のサプライ・サイド(供給者論理)のコモディティ発想、
効率経営のデス・スパイラルから抜け出せていないのではないかと思う。」

と書いています。


現代社会は“モノ”から単純に“コト”に移せばいいと
言うわけではありません。

見せかけだけの薄っぺらいビジネスが
消滅していく姿を近年沢山見てきました。

これから企業が考えなければいけない姿は
消費者がイメージ出来る世界観を作る“コト”の中に
高い品質の“モノ”をどのように配置していくかということです。

今後のデザインが担う役割は
表層ではなく構造となっていくのではないでしょうか?


mt1.jpg

mt2.jpg
工業用マスキングテープとして高い技術力を持つ「カモ井」がデザイナーとのコラボレーションにより、従来とまったく異分野である雑貨の世界で成功した「mt」シリーズ。


LV.jpg
従来のバッグの概念を覆したルイヴィトン。
服のスタイルや色に合わせていくつものバッグを持つ必要があったがシンプルなモノグラムとブラウンという普遍的な色柄のデザインによりシーズンを選ぶことなく、性別さえも選ばないバッグが登場し、世界中で爆発的な人気を誇った。
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