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肝に銘ずる話
今日、北区にある有名なカレー屋さんに
越智くんとYUMIちゃんとで行ってきました。

そのお店は
とても人気があり、
お昼時間は入り口に長蛇の列が出来ています。

人気の秘密は、「スパイスの達人」と呼ばれている
オーナーが注文を受けたカレーを一人前ずつ
何種類ものスパイスを調合しながら作るという、
信じられないぐらい「手の込んだ」調理の仕方による
他では味わうことの出来ない「スパイス」の合わせ技による
“めちゃうま”です。


こんな大人気のカレー屋さんにも暗い過去があることを
越智君から聞きました。



実は、このオーナー、以前はアメリカ村で営業していました。

その当時も、超話題のカレー屋さんで、
学生だったYUMIちゃんも話題を聞きつけ何度も
チャレンジしにいったそうです。

ところが、オーナーがきまぐれで、
不規則な営業時間や休業日のために、
カレーにありつけないお客さんが
多数いたそうです。

YUMIちゃんもその一人でした。

しかし、ひんぱんに雑誌に取材されたりしていたお陰で、
お客さんがつきませんでした。

しかし、オーナーの怠け癖に弾みが付き、
ついにはお客さんが滅多に開店日に出会えないという
“幻のカレー屋さん”と
なってしまったのでした。

そして、さすがに客足が途絶えだし、
最後は時間をもてあますヒッピーぐらいしか
やってこなくなり、
異様なヒッピーのたまり場と化してしまいました。



オーナーはこの状況にハタと目が覚めました。


そして、心機一転と店に取り付いたヒッピー達を振り払うために
住み慣れたアメリカ村を後に、
北区でお店をオープンさせたのでした。


今では、お子さんもでき、
規則正しくカレー作りに勤しむ毎日です。



僕はこの話を聞いたときに
とても背筋がゾクッとする思いがしました。

それは

「類が友を呼ぶ」

という事実を地でいった話だからです。


どんなに素晴らしい技術を持っていて、
有名であっても、
自分の素行が悪ければ
その素行に合った人間が集まってくるのです。

だから、ちゃんとした人たちと付き合いたいと思うならば
自分がちゃんとしなければいけないということです。


とてもとても勉強になったお話しでした。

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アウラの野々村さんを取材させていただきました
先週、土曜日、京都烏丸に本社を持つ、
株式会社アウラの野々村社長を僕と同志社大学の中村さんと
カメラマンとして越智君でインタビューさせていただきました。

ashi_nakamura.jpg

nonomura.jpg
野々村さんは僕の大学の大先輩です。


目的は先月からかかっている
同志社大学に提出する
「デザイン・イノベーション」の論文作成のためです。

野々村社長は大学を卒業後、
お兄様の手伝いで着物の柄を作るときに使う
型を作る仕事に就きました。

その仕事で伝統工芸の世界の
悲劇的な状況を知りました。

そして、日本の工芸的な手法を現代の工業技術に
生かすことを考えアウラを立ち上げました。

アウラの代表的な仕事は、
レクサスの内装素材や伊右衛門のガラスポットなど、
様々な大手企業のプロデュースを行っています。

今回、野々村社長に僕達がお伺いしたかったのは
ENZO MARIなどヨーロッパの蒼々たるデザイナーと
コラボレーションされ、考えてこられた
「日本的なデザイン・イノベーション」についてです。

野々村さんの考えている、
デザイナーの仕事とは、
紙の上に絵を描くような仕事では無く、
社会の仕組みを創造力を使って
高い視点から考える仕事ということです。

この考え方は
先日、取材させていただいた三和酒類の
プロモーションを全面的に行っている、
河北秀也さんが

「「デザイン」とは、人間の創造力、
構想力をもって生活、産業、環境に働きかけ、
その改善を図る営みと要約できます。
つまり、人間の幸せという大きな目的のもとに、
創造力、構想力を駆使し、
私達の周囲に働きかけ、様々な関係を調整する行為の総称。」

という考え方にとても近いと思いました。

2時間ほどのインタビューのあと、
COCON KARASUMA
http://www.coconkarasuma.com/
の一階にあるアウラのショールーム・ショップを拝見させていただきました。

AURA-DSC_0210.jpg

SHOWROOM1.jpg

showroom2.jpg

伝統的な素材と現代の技法やデザインが融合された
とても素晴らしい製品ばかりでした。

今回の論文に向けた旅は
今月13日の「カモ井加工紙」でひとまず終了となります。

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デザイン・イノベーションを考える
イノベーションデザイン.jpg

ドイツ・フロッグデザインの創業者
ハルトムット・エスリンガーという人が書いた、
「デザイン・イノベーション」翔泳社
というとても面白い本があります。

エスリンガーは1969年、若干25歳でフロッグデザインを設立し、
今や400名以上のデザイナー、コンサルタントを抱える、
世界的イノベーション・コンサルティング・カンパニーです。

彼の手がけた、初期のアップル製品のデザインは
今でも伝説となっています。

apple.jpg


そして、本の冒頭にある「本書を推薦する言葉」を書いている
アートディレクター原研哉氏の文章に僕はとても興味をひかれました。

なぜなら、その文章に書かれているデザイナーの役割が
とても現代的なものであり、
デザインによるイノベーションが何たるものかを、
とても短い文章で的確に捉えているからです。

全文、ご紹介します。



「優れたデザイナーは、多方面にわたる夥しいビジネスシーンに

多層的・連続的に接触し続けている。

だから、イノベーションが生まれる刹那の運動メカニズムを

高速度カメラのように緻密にその目に捉えることができる。

ひとつの企業に専念せざる得ない企業家の目とはそこが異なるのだ。

デザイナーが創造的なコンサルテーションを

行うことができるのはそういう資質においてである。

有能なデザイナーが企業経営と結びつくことで

何がもたらされるかについて、

ビジネスリーダーはもう少し把握しておいた方がいいかもしれない。

産業ヴィジョンの再構築が真摯に求められている現代の日本であればこそ。」
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ブランドとは!?
apple.jpg


先日、家電量販店にノートパソコンを見に行きました。

やっぱり、アップル派の僕は
WINDOWSのパソコンよりもマッキントッシュに釘付けになります。

しかし、今回はWINDOWSをベースにした
ノートパソコンを探しに行きました。

正直デザイン的にはVAIO以外、目も当てられないものです。
(僕がデザイナーだからなのか?一般ウケは僕の価値観と違うのか?)

VAIO.jpg

やたらと、ツルツル、ピカピカのボディーに、
必要以上のキーボードの文字デザイン。

まあ、デザインは個人の主観ですので
僕が最悪だナーと思ったのが、
ノートパソコンのカバーにドカーンと入ったメーカー名。

昔はこじんまりと入っていましたが、
最近の特に日本メーカーパソコンは
これでもかというぐらいの大きさで
社名ロゴが入っています。

恐らく、アップルを真似て、
経営コンサルタントか代理店にそそのかされて

「社長!!アップルの成功はやはりブランディング!!
ブランディングのためにもロゴマークをしっかり目立たせましょー!!」

という声が聞こえてきそうです。


日本メーカーの大きな勘違いは
見た目をブランディングと考えていることです。
(デザインは最悪ですが…)

アップルは
未来を感じさせるメッセージを
世の中に放ち、
そのメッセージに共感する“ファン”によって
支えられていると言うことです。

恐らく、パナソニックやシャープや東芝というブランドに対して、
安心感や信用度を持っている消費者は沢山います。
(それはむしろアップル以上です)

ところが、上記のメーカーのファンがどれだけいるでしょうか?

それらはタダ単なるコモディティに過ぎないのではないでしょうか?

逆にアップルはコモディティではないと多くのファンが考えています。

ロゴマークはその“文化”を象徴して初めて、
消費者に受け入れられる物ではないでしょうか?


ブランドとは何か?

そのことを日本企業はもっと考えるべきではないでしょうか。

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デザインの傾向の読み方
PRADAのパンフ.jpg


従来、ファッションの業界では、
パリコレをはじめとする、
ヨーロッパのコレクションから
その先の流行が始まります。

そのため、パリコレの流れを追っかけていると
日本での流行も見えてきました。

ところが、このデフレ不況が
世界的な流れとなり、
ハイブランドの高価な商品が売れなくなってきています。

従来だと、上記のようにパリコレとかのニュースが
僕達のデザインのネタにも使えていたのですが、
ハイブランドのファッションが一般市場と乖離してしまい、
ネタとして有効でなくなってきました。


そんな僕達が最近、マークしているのが
ハイブランドの“服”以外のアイテムです。

特に、ハイブランドから出ているコスメなどの商品は
デザインの参考資料として最適です。


最近、来年の春に向けて、
新作ブライダルカードを制作中です。

その参考資料の一つとして、
利用しているのが「PRADA」の香水のパンフレットです。

ブライダルのような高額商品のイメージと
ハイブランドの香水のイメージは
相性も抜群だからです。


昔から、どのハイブランドも
香水やコスメがドル箱となっています。

特に、服が売れにくくなっている今、
これらに対してかなり力を入れた販売がされています。


この「PRADA」のパンフレットでは、
傾向色と素材感、全体のデザインのバランスを研究することが
できました。

色目としては
ここ何年か流行の
「ヌードピンク」と「ペパーミントグリーン」
それに、「ボルドー」がしばらく流行しそうですね。

PRADAピンク.jpg

PRADAグリーン.jpg

PRADA赤.jpg

あと、昨年から定番の「白」も受けています。

あと、デザインテイストとしては、
クラシカルなイメージは
高級感を演出するための欠かせない要素となってきました。

それに、素材感としては
クールな感じよりもナチュラルなごつごつ感。

革やシルク、麻などの自然素材の質感が受けています。


デザイナーがデザインを考える上で、
斬新さは重要です。

しかし、まるで理解できないような斬新さは
企業とユーザーのコミュニケーションとして
成立しません。

あくまで、ユーザーの認識に則って、
新鮮さを演出することがデザイナーに求められています。


そのためにも、ユーザーが
無意識にでもどのような情報により
価値観を築き上げているのかを
僕達デザイナーが把握しておかなければいけませんね。

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