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色彩の科学
日本はデザイン教育の問題で、
デザイナーが感覚的な職業と自他共に考えられています。

しかし、僕はデザイナーの仕事は
ニュアンスなどという感覚的な仕事では無く
ロジックが重要な
「感性を科学する仕事」だと考えています。


ところが現実には
イラストレーター志望であったが
途中で挫折してデザインの道に進んだなんて人が
ほとんどなのがデザインの世界です。

間違っても東大の理学部出身でデザイナーを
目指していますなんて人はいません。


しかし、イギリスなど海外では
デザインは小学校から社会の科目として
授業に含まれれているほどです。

僕もデザインは社会や科学の時間に含まれてもいいと
考えています。


例えば、「色」。



「色」は心理的にも物理的にも
我々、人間に大きな影響を与えるています。


例えば、信号機の赤や、病院の白。
レストランのテーブルコーディネートの色であったりと
様々な場所で人は「色」の影響を受けています。

僕の身の回りにも
沢山の「色」が存在します。

例えば本の色。

僕の周りには所狭しと本が積み上げられていますが
それらには本のテーマに合わせた
様々な色が付けられています。

そして、それらを分類してみると
いろんな面白いことが発見できます。

例えば、「青」。

写真にあるように「青い本」は
知識系の本に多く見られる色です。

青本.jpg


また、「白」は
知的とともに「クリエイティブ」を感じさせる
本に多い色です。

白本.jpg

そして、「赤」は
よく知られているように
気分を高揚させる色です。

ですので、赤い本は
「情熱系」の本が多いようです。

赤本.jpg


こうして、「色」ひとつとっても
色彩によって様々な心理的な操作が
行われています。

デザインの場合、
そこに“カタチ”や“質感”、“重量”や
最近では“香り”などという要素まで含まれています。


とても感覚やニュアンスという言葉だけでは
片付けることの出来ない複雑な世界です。


かつて、アドルフ・ヒトラーは
諸外国や国民を威圧するイメージ戦略として
デザインを巧みに利用しました。


僕は「ものつくり国家」と言われてきた日本が
これからのグローバルスタンダードに対応するためには
デザインという要素を欠かすことができないと考えています。

そして、そのデザインとは
表面的な色やカタチのことではなく、
産業の本質的な部分を構成している一つとしての
存在です。



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デザイン・イノベーションのセミナーを行いました。
先日、9月16日
大阪産創館の一室で
小さなセミナーを行わせていただきました。

tonakai2.jpg

僕がいつもお世話になっている
へら絞り職人の吉持さんのお誘いで、
吉持さん達が作っている「トナカイ倶楽部」という
製造業の勉強会によんで頂きました。

2年ほど前にも
一度、ブランディングセミナーをこの会で行わせて頂きましたが
毎度毎度、感心するほど
熱心な勉強家の皆さんばかりです。

tonakai1.jpg


今回のセミナーは
少人数のメンバーで行うこととなりましたので
かなり、ディープなお話しと、
僕自身の私見を話させていただきました。

本当は、居酒屋でやりたいぐらいでしたが
わざわざプレゼンテーションルームをご用意頂、
ありがとうございました。


セミナーの内容は
先月から同志社大学の中村さんとともに
調査している
「企業におけるデザイン・イノベーション」の
実態を報告し、成功事例を分析したものでした。

12、3名の少人数だったので
僕もとても話がしやすく、
みなさんとわいわい言いながら
セミナーを行うことができました。

本当に楽しいひとときでした。


セミナーの後は
「トナカイ倶楽部」さんお決まりの
二次会、親しい製造業の方々と
お話しさせていただきました。


今回、セミナーでお話しさせていただいた内容は
とても素晴らしい企業事例ばかりですので
様々な場所でバージョンアップさせながら
ご紹介させて頂きたいと思っています。


ご紹介させて頂きたいと思っています。

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感性型社会の到来!!
今週の月曜日、
岡山倉敷市に本社がある「カモ井加工紙株式会社」さんに
同志社大学に提出する論文のインタビューさせていただきました。

カモ井本社.jpg

僕達は3時間半ほど
えっちらおっちら大阪から高速道路に乗り、
倉敷市片島町というのどかな田園風景が広がる中、
カモ井さんを発見しました。

この会社
大正12年創業の老舗企業ですが
創業時は「ハエ取り紙」のメーカーで、
昭和40年から50年ごろは
国内シェアNo.1でした。

カモ井看板.jpg

かもい創業期.jpg

その後、日本の衛生状態が急激に良くなり、
粘着紙技術を生かした新たな商品を考え、
建設現場や自動車メーカーなどではおなじみの
「マスキングテープ」を発売。

全国第2位となりました。

青いマスキング.jpg

しかし、今回この会社に僕が興味を持ったのは
すごいマスキングテープやさんというところだけではありません。

若い女性ならよく知っている「mt」シリーズという
ファンシーでカラフルなマスキングテープが
どのように生まれたのかを調べたかったからです。

ご存じの方なら
イメージ出来ると思いますが
「mt」シリーズは
ヨーロッパのメーカーが作ったのかと思うような
とってもオシャレでセンスの良いマスキングテープです。

そのマスキングテープを開発したのが
男まみれの職人さんの世界で名高い
「カモ井」さんだというのは
とても僕には不思議でなりませんでした。

いわゆる対局の商品だからです。

ところが、お会いさせていただいた
谷口幸生専務からお話しを聞いて
驚きと納得ができました。

カモ井専務.jpg
左、谷口専務 右、mt担当の高塚さん



2006年に東京から
3人の女性が工場見学を希望してやってきました。

彼女たちはデザイナーとアーティストとカフェオーナー。

3人に共通しているのは
熱狂的なマスキングテープマニアだということ。

一度は見てみたかった
マスキングテープの製造工場を見るために
わざわざ東京から倉敷までやってきました。


彼女たちの目的は
工場見学と共に自分たちのオリジナルマスキングテープが
作りたいという希望でした。

しかし、なにぶん工業製品。

その生産ロットの大きさに
オリジナルを諦め、東京に帰っていきました。


ここからが、「カモ井」のすごいところ!!


対応していた谷口専務は

「カモ井は“問題解決型”。
一見、不可能に思えることでも“ノー”と
言わないのが信条!!」と

反対する社内を説得し、
1年半の歳月をかけて
3人の女性達とともに悪戦苦闘の末、
「mt」シリーズを世の中に送りだしました。

mt2.jpg

発売後、翌年には「GOOD DESIGN」を受賞。
フランスの「ELLE」などにも取り上げられ、
2010年の売上げは8億円に登るそうです。

海外雑誌.jpg


その華々しい成功の秘訣は、
彼女たち3人の意見を徹底的に
取り入れた商品開発と販路設定にありました。

一般的なメーカーならば、
わざわざ苦労して作った新商品は
出来るだけ沢山さばけるスーパーやホームセンターなどの
大型量販店に流通させたいのが心情です。

しかし、彼女たちの猛反対に会い、
信じられないような小ロットの取引となる
カフェや雑貨屋さんに置くことになりました。

苦情を言う営業マンを説得し
谷口専務はじっと我慢しました。


しかし、この作戦が功を奏し、
マスキングファンの口コミに一気に火が付きました。

そして、カリスママスキングファンにより
相次いで「マスキングテープ本」が出版され、
広告の力を一切使うことなく、
口コミだけで大きな売上げにつながりました。



繰り返すようですが
この成功は上記のように
谷口専務が彼女たちの言い分を徹底的に聞き続けたことです。

彼女たちはデザイナーであると同時に
マスキングテープのリードユーザーでした。

そのリードユーザーが完璧な世界観を構築してくれたお陰で、
フォローユーザー達が大量に集まってきたのでした。


僕は、この現象に
現代社会の構造を感じました。

もう日本では“物”は売れません。

その最たる例が
引き出物に使われる「カタログギフト」。

皆さんも経験があると思いますが
欲しい物なんてなんいも無いでしょう。

なぜなら、現代人は
少しでも自分とフィットしないものは
タダでも欲しくないからです。

それよりも
自分にピッタリフィットするものならば
高くても手に入れたいのです。

そして、フィットするものとは
まるで宗教のように崇拝するリードユーザーが
薦める世界観です。

そして、物はその世界観に所属する
単なる小物にすぎないのです。

いくら高価な材料が使われていても、
いくらすばらしい技術が使われていても、

世界観に所属しない物に
なんの価値も感じられないのが現代人です。


「mt」シリーズは3人の女性達の世界観を徹底的にトレースし、
とことん世界観を再現したのでした。

そのことにより、
リードユーザーの描く世界観に賛同する
多くのフォロワーたちを集めることが出来たのでした。


揺るぎない「感性社会」の到来です!!


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肝に銘ずる話
今日、北区にある有名なカレー屋さんに
越智くんとYUMIちゃんとで行ってきました。

そのお店は
とても人気があり、
お昼時間は入り口に長蛇の列が出来ています。

人気の秘密は、「スパイスの達人」と呼ばれている
オーナーが注文を受けたカレーを一人前ずつ
何種類ものスパイスを調合しながら作るという、
信じられないぐらい「手の込んだ」調理の仕方による
他では味わうことの出来ない「スパイス」の合わせ技による
“めちゃうま”です。


こんな大人気のカレー屋さんにも暗い過去があることを
越智君から聞きました。



実は、このオーナー、以前はアメリカ村で営業していました。

その当時も、超話題のカレー屋さんで、
学生だったYUMIちゃんも話題を聞きつけ何度も
チャレンジしにいったそうです。

ところが、オーナーがきまぐれで、
不規則な営業時間や休業日のために、
カレーにありつけないお客さんが
多数いたそうです。

YUMIちゃんもその一人でした。

しかし、ひんぱんに雑誌に取材されたりしていたお陰で、
お客さんがつきませんでした。

しかし、オーナーの怠け癖に弾みが付き、
ついにはお客さんが滅多に開店日に出会えないという
“幻のカレー屋さん”と
なってしまったのでした。

そして、さすがに客足が途絶えだし、
最後は時間をもてあますヒッピーぐらいしか
やってこなくなり、
異様なヒッピーのたまり場と化してしまいました。



オーナーはこの状況にハタと目が覚めました。


そして、心機一転と店に取り付いたヒッピー達を振り払うために
住み慣れたアメリカ村を後に、
北区でお店をオープンさせたのでした。


今では、お子さんもでき、
規則正しくカレー作りに勤しむ毎日です。



僕はこの話を聞いたときに
とても背筋がゾクッとする思いがしました。

それは

「類が友を呼ぶ」

という事実を地でいった話だからです。


どんなに素晴らしい技術を持っていて、
有名であっても、
自分の素行が悪ければ
その素行に合った人間が集まってくるのです。

だから、ちゃんとした人たちと付き合いたいと思うならば
自分がちゃんとしなければいけないということです。


とてもとても勉強になったお話しでした。

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アウラの野々村さんを取材させていただきました
先週、土曜日、京都烏丸に本社を持つ、
株式会社アウラの野々村社長を僕と同志社大学の中村さんと
カメラマンとして越智君でインタビューさせていただきました。

ashi_nakamura.jpg

nonomura.jpg
野々村さんは僕の大学の大先輩です。


目的は先月からかかっている
同志社大学に提出する
「デザイン・イノベーション」の論文作成のためです。

野々村社長は大学を卒業後、
お兄様の手伝いで着物の柄を作るときに使う
型を作る仕事に就きました。

その仕事で伝統工芸の世界の
悲劇的な状況を知りました。

そして、日本の工芸的な手法を現代の工業技術に
生かすことを考えアウラを立ち上げました。

アウラの代表的な仕事は、
レクサスの内装素材や伊右衛門のガラスポットなど、
様々な大手企業のプロデュースを行っています。

今回、野々村社長に僕達がお伺いしたかったのは
ENZO MARIなどヨーロッパの蒼々たるデザイナーと
コラボレーションされ、考えてこられた
「日本的なデザイン・イノベーション」についてです。

野々村さんの考えている、
デザイナーの仕事とは、
紙の上に絵を描くような仕事では無く、
社会の仕組みを創造力を使って
高い視点から考える仕事ということです。

この考え方は
先日、取材させていただいた三和酒類の
プロモーションを全面的に行っている、
河北秀也さんが

「「デザイン」とは、人間の創造力、
構想力をもって生活、産業、環境に働きかけ、
その改善を図る営みと要約できます。
つまり、人間の幸せという大きな目的のもとに、
創造力、構想力を駆使し、
私達の周囲に働きかけ、様々な関係を調整する行為の総称。」

という考え方にとても近いと思いました。

2時間ほどのインタビューのあと、
COCON KARASUMA
http://www.coconkarasuma.com/
の一階にあるアウラのショールーム・ショップを拝見させていただきました。

AURA-DSC_0210.jpg

SHOWROOM1.jpg

showroom2.jpg

伝統的な素材と現代の技法やデザインが融合された
とても素晴らしい製品ばかりでした。

今回の論文に向けた旅は
今月13日の「カモ井加工紙」でひとまず終了となります。

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