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デザインで会社をめっちゃ面白くするブログ!!::『感情社会』のフレームワークから『感情社会』のフレームワークへ
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『感情社会』のフレームワークから『感情社会』のフレームワークへ
最近、以前に書いたメルマガを読み返していて、

改めて、考えさせられるコラムがあったので

ブログでも掲載したいと思います。



少し長くなりますが、

僕なりにこれからの社会にとって重要な

「フレームワーク」の変化だと考えています。







以下、本文です。









日経プレミアムシリーズから出ている

小阪裕司さんの「ビジネス脳を磨く」を読みました。



この本は小阪さん得意の“感情マーケティング”を中心に

世の中が新しい時代のフレームワークを

迎えているという内容でした。



その新しい時代の変化とは今まで世の中は

『工業社会』のフレームワークの上に成り立ってきました。

これはただ単に製造業だけでなく

飲食店や美容院などのサービス業と言えども

『工業社会』のフレームで物事を考えてきたということです。



例えば、僕たちのようなデザイナーという仕事は

コンテンツ産業と呼ばれていますが

仕事の構造的にはほとんどのデザイナーが

『工業社会』のフレームワークに基づいています。



具体的に言うとアートディレクターという工場長を中心に

カメラマン・コピーライター・デザイナーという

それぞれの職能が

パンフレットやコマーシャルやホームページなどを

クライアントの言いなりとなり

黙々とパソコンに向かい出来上がったものを

クライアントに納品するのです。



小阪さんの言う所の『工業社会』のフレームワークとは

受け手の感情のセンサーを繊細に考えずに

既成概念だけで仕事をすすめサービスや商品を

顧客に提供することを言っているのです。



僕もかなり以前から社会が

新しいフレームワークになっていると痛感してきました。



先日もある京都の老舗着物屋さんのクライアントと打ち合わせで

このフレームワークの変化を痛感する出来事がありました。



その着物屋さんは100年続いた会社で、

西陣織を中心とした着物を販売していましたが

最近、着物の販売が芳しくなく

新たなビジネスモデルが必要となり僕たちに相談してきました。

着物屋さんは着物の素材を

インテリアに転用するビジネスモデルを考えていました。



しかし、その着物屋さんの平均販売単価が

200万円であることからもわかるように

質の高い着物に使用されている素材はとても高価です。

そのため、着物以外に椅子などの素材として使用すると

一脚何十万円もの販売価格を設定する必要があります。



有名イタリア家具メーカならいざしらず、

国産家具の価格としてはあまりにも高価になってしまいます。

僕自身、話を聞き始めたころは

そんな高価な家具が売れるわけが無いと考えていました。



しかし、彼らと打ち合わせを繰り返すうちに

興味深い話を聞くことができました。



今回家具に使用する着物の反物は一本200万円ほどの

高価な素材です。

正直、現物を見ただけでは

その価値がさっぱり理解できませんでした。



しかし、僕はその“生地の由来”を聞いくと

思わず価格に納得したのでした。



その由来とはある人間国宝の職人さんが

正倉院に納められていた1000年前の反物に魅せられて

長い歳月をかけて現代の技を駆使して

再現することに成功した日本独自の特殊な生地なのです。



その生地は、ガーゼのような薄い素材ですが見かけと違い、

とても強度があり椅子などの張り地として使って

十分な耐久性が得られるのです。



1000年以上も原型を保っていることが証拠です。

僕はこの話を聞いた瞬間に

これらの素材を使って作られた家具は

ただ着物の素材を使った家具を販売することではなく

日本人が1000年前の歴史ロマンを売っていると感じたのです。



そのロマンに共感する人ならば椅子が例え300万円したとしても

手に入れたいと思うでしょう。



これからの日本企業は物売りとしての

『工業社会』のフレームワークのままでは

中国をはじめとするアジア諸国に太刀打ちできなくなります。



なぜなら、彼らの技術は世界水準に達しながら

日本よりもはるかに低コストの労働力を持っているからです。



その上、かつての日本のお家芸であった

模倣力にも磨きがかかり見かけのデザイン性までも

高めているのです。



これから日本が国際社会で生き残るためには

感情に訴えかけるストーリやコンセプトをキーワドにした

『感情社会』のフレームワークに基づいた

「ブランディング」を追求するべきです!!
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