デザインについて思うこと。
2009-11-17 21:11:56 (14 years ago)
カテゴリタグ:
デザイン
まだまだ、日本では
デザインを「クリエイターの作品」という認識が
強くあるようです。
しかし、僕が考えているデザインは
あくまで、産業の中に存在する物と認識しています。
よく、お客さんとかに
「デザイナーは無から有を生み出す」
とか言われますが、
僕は、無からデザインできることなど
何も無いと考えています。
なぜなら、デザインは
「受け手」にとってのものでしかなく、
「受け手」が認識できないものは
デザインとして存在する意味をまるで持たないからです。
そのために、デザイナーの仕事とは
「記号の組み合わせ」であると
僕は考えています。
そのことをすごく分かりやすく言うと
よく、塀の下の方に「鳥居」のマークが描かれています。
これは、男性の方ならよく知っているように
塀におしっこをかけられないようにするための細工です。
神仏に関係するものを描くことで
「不浄を防ぐ」ことを目的としています。
しかし、塀に描かれた鳥居と神社とは
正直、直接的に何の関係もありません。
にもかかわらず、人は「鳥居」という記号に
神様を投影してしまうのです。
このように、人は直接的に関係が無くとも
自分たちが知識として持っている「記号」に
感情や行動を左右されてしますのです。
アフォーダンスという言葉があります。
直訳すると「与える、提供する」という英語ですが、
「環境や物事に対して「意味」を与えること」をいいます。
たとえば、壁にノブが取り付けられていると
それを握って回してしまいます。
つまり、このアフォーダンスこそが
「デザイン」にとって重要な機能なのです。
弊社のディレクターゆみちゃんが関わっている
知的障がい者アート教室「クリンもだん美術教室」が
毎年開催しているイベントのDMです。
最終的に300ピースでひとつの絵となるコンセプトです。
このピースは今年で4個めとなります。
おそらく、300ピース全てを一人の人が集めるのは
不可能でしょうが
パズルのピースをかたどられたDMは
なんとなく保管してしまい
また、新しく配られたピースとつなぎ合わせたい気分になります。
これも、パズルが持つイメージによるものですね。
「クリンもだん美術展2009」
2009年11月29日から12月12日まで
11:00から19:00
大阪の応典院ギャラリーで開催されます。
デザインを「クリエイターの作品」という認識が
強くあるようです。
しかし、僕が考えているデザインは
あくまで、産業の中に存在する物と認識しています。
よく、お客さんとかに
「デザイナーは無から有を生み出す」
とか言われますが、
僕は、無からデザインできることなど
何も無いと考えています。
なぜなら、デザインは
「受け手」にとってのものでしかなく、
「受け手」が認識できないものは
デザインとして存在する意味をまるで持たないからです。
そのために、デザイナーの仕事とは
「記号の組み合わせ」であると
僕は考えています。
そのことをすごく分かりやすく言うと
よく、塀の下の方に「鳥居」のマークが描かれています。
これは、男性の方ならよく知っているように
塀におしっこをかけられないようにするための細工です。
神仏に関係するものを描くことで
「不浄を防ぐ」ことを目的としています。
しかし、塀に描かれた鳥居と神社とは
正直、直接的に何の関係もありません。
にもかかわらず、人は「鳥居」という記号に
神様を投影してしまうのです。
このように、人は直接的に関係が無くとも
自分たちが知識として持っている「記号」に
感情や行動を左右されてしますのです。
アフォーダンスという言葉があります。
直訳すると「与える、提供する」という英語ですが、
「環境や物事に対して「意味」を与えること」をいいます。
たとえば、壁にノブが取り付けられていると
それを握って回してしまいます。
つまり、このアフォーダンスこそが
「デザイン」にとって重要な機能なのです。
弊社のディレクターゆみちゃんが関わっている
知的障がい者アート教室「クリンもだん美術教室」が
毎年開催しているイベントのDMです。
最終的に300ピースでひとつの絵となるコンセプトです。
このピースは今年で4個めとなります。
おそらく、300ピース全てを一人の人が集めるのは
不可能でしょうが
パズルのピースをかたどられたDMは
なんとなく保管してしまい
また、新しく配られたピースとつなぎ合わせたい気分になります。
これも、パズルが持つイメージによるものですね。
「クリンもだん美術展2009」
2009年11月29日から12月12日まで
11:00から19:00
大阪の応典院ギャラリーで開催されます。
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