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デザインで会社をめっちゃ面白くするブログ!!::デザイン2.0時代の到来!!
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デザイン2.0時代の到来!!
「Web3.0」とか「モチベーション3.0」とかが巷で話題となっています。

それに対抗するわけではありませんが、
近頃、僕は「デザイン2.0」を提唱しています。



「デザイン2.0」とは2000年を境とした
デザイン業界の新しいバージョンアップをイメージしています。


「デザイン2.0」に対して、
2000年以前のデザインを「デザイン1.0」と位置づけ、
売り手サイドに立ったデザインの世界だと僕は考えています。


それに対して、「デザイン2.0」の時代は
主に買い手と作り手が手を結んで、
“人”を中心としたデザインの時代です。



近頃、従来の企業本位の目線でのデザインが
通用しなくなっています。


例えば、国産自動車のデザインを例にとると
多くが生産者側の都合によりデザインされたものがほとんどです。
そのため、メーカーごとの個性が
ヨーロッパなどの自動車メーカーに比べ
全くと言っていいほどありません。

ようするに買い手のリアルな姿が
全くと言って良いほど考えられていない、
メーカー側の押しつけ販売となっているのです。


これは
中小企業でも
多々見られる状況です。


中小企業のメーカーさんなどからドライブくる相談の多くが、
開発した商品を「どうやって売ればいいか?」という話です。

顧客のニーズを考える前に、
自社のシーズを中心にした開発を行い、
売れなくて困っているという相談です。


しかし、どんなに優れた広告戦略をもってしても
買い手の視点に全く立たずに作られた商品を販売するのは
至難の業です。


1980年代頃は
このような売り手本位の商品であっても
高級感のあるパッケージに入れて、
それらしい値付けをしておけば
売れる時代がありました。
これぞ、まさに「デザイン1.0」です!!


しかし、インターネットなどにより情報が流通し、
デフレ傾向の強い今日、
いい加減な販売方法でモノが売れなくなっています。

これをデザインの視点から見ると
「付加価値」という言葉で作られたデザインでは
意味が無くなっていると言うことです。



新潟県にある株式会社青芳製作所という会社の事例は
そのことを顕著に物語っています。

青芳製作所HP.jpg

http://www.aoyoshi.co.jp/


この会社はスプーンやフォークを国内生産していましたが
中国などの低価格商品に市場を奪われ、
なんとか活路を見いだそうと
福祉市場に特化した商品開発を試みました。

しかし、ろくに障害者の問題を調査せずに
商品開発を行い、
市場に出した商品が全く売れずに返品の山となる経験をしました。

そこで、障害者の状況を
真剣に調査した結果、
自分たちの商品が全く彼等のニーズに合致していないことが
分かりました。

そして、同社は
多くの障害者にモニタリングを依頼し、
彼等のニーズを満たす商品の開発に成功して
ニッチな市場でオンリーワンとなることができました。

この経験から青芳製作所の考え方は
“スプーンやフォークを販売する会社”では無く、
“障害者の「食」をサポートする会社”ととなったのです。

スプーン.jpg


この話とデザインがどのような関係があるのかというと、
「デザイン1.0」時代のデザイナーは
青芳製作所からスプーンのデザイン依頼があると
青芳製作所の視点に立ったスプーンをデザインしました。

しかし、「デザイン2.0」のデザイナーは
青芳製作所の視点に立たず、
買い手の視点に立ち、
その視点から青芳製作所がどんなソリューションを
消費者に提供できるのかを考えるのです。

つまり、消費者の代表として
考える能力が「デザイン2.0」時代のデザイナーには必要なのです。

このように企業と消費者の橋渡しをすることが
「デザイン2.0」時代のデザイナーに求められるのです。


僕はこの新時代の「デザイン2.0」デザイナーが
日本の状況を大きく変化させていくと
信じています。

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